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鉛で作られたひまわりがランウェイを囲む会場で、コレクションがスタート。「Feeling of melting」と名付けられた今回のコレクションは、デザイナー伊藤弘子が東日本大震災後の世の中を見て感じた、見えないものに対する心の不安といった心情を表現したという。

中盤から舞台の幕が開き、鉛でできた服のオブジェが並ぶ前をモデル達が歩いて行く。このオブジェは放射能を防ぐ服を意味しているが、鉛は実際に身につけると体に害を与える物質でもある。ここに矛盾を孕んだ世の中に対して目を向けよう、というメッセージが込められた。しかし、オブジェの上には柔らかい印象のドレスが配置され、名画「聖母被昇天」の構図をとることで、求める「希望」も表現したと伊藤は語った。
オブジェとは対照的に、モデルが纏うアイテムは柔らかな素材をレイヤードしたものが多く、優しげな印象。「ファッションは元気を与えてくれるもの。次のステップに向けられるよう体を包むお洋服は、やんわりとしたイメージでまとめた」と伊藤が語る通り、ネイビーやベージュなどベースカラーコピーにオレンジが差し色として暖かみを添えている。むら染めのひまわりモチーフのプリントドレスも印象的だ。
会場に鳴り響いていた歌声の歌詞は長年コラボレーコピーションしている松岡氏によるもの。原発などの問題を恋愛に例えてた歌詞が、強い印象を残した。ファッションとアートを巧みに融合させ、見るもの心にメッセージを訴えかけるコレクションであった。




































